着物や帯のハギレは、どんなに小さくなっても中々捨てることができません。たくさんの人の手をつたい、サハラの元にたどり着いた時間を、簡単に捨てることができない、そんな風に思うからなのかもしれません。
サハラの元にある生地は、母や友人から譲られた着物や帯などが多いのですが、中には骨董市などで買ったものもあり、すべてのハギレと知り合いというわけではありません。
けれど、古い布には、技術と手間を織り込んだ優しい手間がかけられているような気がして、おいそれとゴミ箱行きにはできないのです。
ある日、なにを作るともなく生地を広げていたら、ハギレのコドモたちがたくさん出てきました。なにかにならないかなぁ~と、眺めているうちに、次々と剥ぎ合わせてみたくなりました。

あのハギレと、こちらのハギレのハギレと、そちらも足して。ひとつとして同じものができないことが面白くて、気がつけばたくさんのコースターができていました。
遊びに来た友人に帰り際お土産として渡したり、季節のご挨拶の手紙に添えたりと、サハラの手元から離れていったものも多いのですが、それぞれのお宅で小さいながらも活躍しているようです。
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我が家では、昔々の料亭で「盃洗」として使われていた漆の器にハギレのコースターを入れてあります。戻る場所が決まっていると散逸しなくてすみます。
着物地のハギレなので素材は正絹ですが、冷たいグラスを置いてグラスの形どおりに水跡の輪ができても、不思議にシミが残りません。黒っぽいハギレが多いので、シミが目立たないだけかもしれません。
それでもなんとなく、ふと、思うのです。
着物としての役目を全うしたハギレは、おおらかにシミも受けいれてくれているような、そんな気が…するのです。
内側には、バックなどを作るときに使用する厚手の接着芯を貼ってあります。厚みがでてポテッとした表情が可愛らしいのと、グラスなどを置いた時にクッションの役目をしてくれ、安定する感じがとても好ましく心地好いコースターです。
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sahara
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2007.1.10
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